ThinkPad X13 Gen 3 (AMD) 良かったよの話
- 少し前にパソコンを新調した。
- 結構良いマシンだと思ったのでレビューする。
主なカスタマイズ
- CPU: Ryzen7 PRO 6850U
- RAM: 32GB
- Battery: 54Wh (4 cells)
- Display: 2560x1600
- Keyboard: English, backlight
- SSD: WD-black 1TB (replaced)
- WLAN: Qaulcomm QCNFA765
購入の決め手
- ThinkPadのトラックポイントキーボードを1年ほど前から使っており、気に入っていた。
- 2022年末におけるAMDの最新のモバイルプロセッサを積んでおり、そこそこ処理が速い。
- TDPは28Wしかないのにも関わらず、200W消費するi9 9900K(自宅のデスクトップパソコン)とほぼ同じ性能らしい。
- intelの同じグレードの製品であるi7 1280Pと比べた時、グラフィック以外の処理性能はほぼ互角。
- グラフィック性能に優れ、その上で電力効率も高い。
- また、価格も数万円安い。
筐体、キーボード、排熱、バッテリーなど
- MacBookPro 2018 13inchから乗り換えたので、結構分厚いなという印象を受けた。
- ThinkPadの外付けキーボードに比べるとキーストロークは浅い。レイアウトは同じで、キーボードとして一般的な(失敗できる)価格なので、ThinkPadが気になる人は試してみると良いだろう。
- バッテリーについて、Zoomで常に2560x1600の画面共有を映しながらの100分の講義には余裕で足りるが、2コマ目の半分ぐらいで尽きる。
- この状態での消費電力(powertopで確認)は16W程度だった。
- 排熱機構は底面から吸気して右手側に排気する一般的なもの。筐体は樹脂製なのでパームレストまで熱くなることはないが、高負荷時キーボードの横の部分に触れるとそこそこ熱くなっているのを感じる。
- 参考までにCPUフルロード+Google Chrome上のYouTubeで1080pの動画を再生しているときの消費電力(powertopで確認)は最大30W程度だった。
- ベンチマークサイトによると、45W程度まではいくらしいが、CPUとGPUの両方に高負荷がかかるタスクはそんなに多くないだろうと思う。
- マイクは普通。スピーカーの音質はとても良いとは言えないが、これはMacBookを除くほとんどのノートパソコンでもそうだろう。
ソフトウェア
- Linuxを入れて使う場合、バージョン1.25より前のBIOSにはバグがあるらしく、アップデートが必要らしい。
- Debian GNU/Linux 11において、ネットワークアダプタとマイクのファームウェアがなかった。
- 12のnon-freeにはあったが、インストール時に使えなかったので、RJ-45のコネクタがあるに越したことはないだろう。
- WindowsとUbuntuは割と正常に動作していたと思う。(あまり試していないけど)
総評
- キーボードとトラックポイントが使いやすく、もうこれなしでは生きていけないかもしれない。
- たまに古いマシンを使うと存在しないトラックポイントに指をおいてしまう。
- CPUの処理性能がほぼ互角で、マルチモニターにしてもグラフィック性能に余裕があるので、前に使っていたノートパソコンだけでなく、デスクトップパソコンの役目も置き換えてしまった。
- ThinkPadでRyzen 6850Uを搭載できるものはX13とT14sしかないので、グラフィックと電力効率を重視するユーザーにとって、これらはX1以上に有力な選択肢かもしれない。
- キーボードにこだわりがないなら、より大容量なバッテリーを搭載したLG gramや、色々な意味で高水準なMacBookProも候補になると思う。